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令和元年10月2日【生涯現役を目指すシニア層の集まりコスモストークの会】

公開日:2019年12月26日 最終更新日:2023年03月15日
登録元:「コスモストークの会
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令和元年10月2日【生涯現役を目指すシニア層の集まりコスモストークの会】

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北海道電力の関係者をお呼びして「ブラックアウト対策」について伺った。

コスモストークの会  代表 久保田芳江 書記 大城 民子

<まとめ>
私たちの日常において、電気があることはごく当たり前であり、いかに電気に依存していたか改めて考える機会が、あのブラックアウトの現実であった。(*平成30年9月6日3時)そこで電気について知りたいと思い、北海道電力のT氏に伺いました。

1.ブラックアウトはなぜ起こったのか?
電気の性質上、重要な供給と需要が保たれていなかったこと、周波数が一定に保たれていなかったこと。これらによってバランスを失い、ほかの発電所が連鎖的に停止した。

*電気の周波数とは;電気には、直流と交流の2種類があることをご存知でしょうか?
例えば、乾電池のように「+(プラス)」と「-(-)」といった電極があり、電気が一定の方向に流れるものは直流です。
一方、電力会社から送られてきてコンセントを通して使用している電気は交流です。
交流電気は電気のプラスとマイナスが常に入れ替わっているもので、実際のところ1秒間に何十回も入れ替わっているのです。
この交流電気の入れ替わる波の回数のことを周波数と呼び、周波数の単位にはHz(ヘルツ)を使用しています。電源周波数は、きれいに日本の東と西でわかれています。そのさかいめは、静岡県の富士川(ふじがわ)と、新潟県の糸魚川(いといがわ)。このさかいめから東が50Hz、西が60Hzになっています。周波数がちがうと、使えない電化製品が出てきます。それなのになぜ、日本の周波数は2種類もあるのでしょうか。

周波数がちがう理由は、明治時代までさかのぼる!
日本の東と西で周波数がちがう理由は、なんと明治時代までさかのぼります。100年以上も前から周波数がちがうなんておどろきですね。
当時の日本では、電気をつくるための発電機(はつでんき)を外国から輸入(ゆにゅう)していました。関東(かんとう)ではドイツから、そして関西(かんさい)ではアメリカから、それぞれちがう国から輸入したのです。ドイツの発電機は50Hz、アメリカの発電機は60Hzだったため、周波数がちがってしまうことになりました。100年以上たった今でも、当時の周波数がずっと使われています。

●周波数を変換する変換設備を通すことで、周波数の異なる電気を東西へ送電することが可能になります。周波数50Hz(ヘルツ)と60Hz(ヘルツ)を統一するよりも、周波数変換設備を強化する方がコストも時間も少なく済むという結論のようです。

2.北電苫東厚真発電所が、道内電力供給量の半分を占めていたこと。直流と交流を返還する函館変換所が機能しなかったこと。これらが重なり事態が悪化したのである。
では対策はどうするのか?
1)すでに行われている自然エネルギーによる発電(例 バイオマス(下川町)や間伐材による(道内)熱による発電。道東の水力発電によって、電気がないところからの発電を可能にすること。
2)北海道、東北の連携によって30万KWの増強を図る。
3)北電を分割し、北海道電力会社を設立し、北海道ネットワーク会社による送配事業を手掛けていくこと等を検討していると話された。

2.これからについて
これらの話を聞いて、原因、結果から改善しなければならない点については専門家に任せるとして、
① 市民の一人として、電気に対しての意識改革が必要だと感じました。
② 個人でできる消費を抑え、蓄電して家庭の消費を賄っていくこと。
③ 様々な発電の可能性について一人ひとりが学んでいくこと。
以上が大切であると感じました。
また、メンバーからの質問にも丁寧に答えていただき実りあるものになりました。
感謝申し上げます。

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